同人誌や同人ソフトのロゴ作成を外部に依頼するときのポイント

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同人誌や同人ソフトの製作をするときにはロゴ作成を検討することがよくあります。外部に依頼してロゴ作成をするのにはメリットがありますが、どのようなポイントを押さえて依頼したら良いのでしょうか。この記事では同人誌や同人ソフトのロゴ作成において、外部に依頼する魅力や依頼の仕方のコツなどを幅広く紹介していきます。

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同人誌や同人ソフトの製作をするときにロゴ作成を外部に依頼するメリットはタスクを最小限にして同人誌や同人ソフトの開発を進められることです。限られた人数のメンバーで協力し、発表の期日を決めて製作に取り組んでいくのが同人誌や同人ソフトの開発では一般的になっています。

大型の同人チームに成長している場合にはメンバー不足で困ることはないかもしれません。しかし、少人数精鋭で同人誌や同人ソフトを製作している場合には、ロゴ作成まで手を回すのが難しいでしょう。メンバーの本領が発揮できる部分を内製化し、外部に依頼できる部分は積極的に外部リソースを使うのが合理的です。

また、同人誌や同人ソフトの開発チームではデザインに関連するスタッフがいる場合が多いでしょう。イラストレーターやクリエイターなどがロゴ作成を担当することも可能です。しかし、イラストなどのデザイン関連の業務を外部に依頼していて、ソフトウェア開発やディレクションをチームメンバーが担当しているケースもあります。

このような際にはロゴ作成を内製化するのは容易ではありません。外部に依頼した方が出来栄えの良いロゴを手に入れることができるでしょう。

同人誌や同人ソフトのロゴ製作をするときには外部に依頼するとイメージの齟齬が起こるリスクがあるのがデメリットです。同人誌や同人ソフトはメンバーが共通のイメージを持って製作していきます。そのイメージがうまくかみ合っていることで、多くのメンバーがいても一つの作品を高い完成度で仕上げられます。

しかし、外部に依頼すると共通イメージを持ってもらえるかどうかが大きな悩みになりがちです。最初から同人誌や同人ソフトの製作メンバーとして参画していたわけではないため、どのような経緯で今の作品の形になったのかを理解してもらうのが難しいからです。

イメージがずれているためにロゴとしての魅力が浮きだたないこともある点には注意が必要でしょう。また、同人誌や同人ソフトのロゴ作成を外部に依頼すると納期や費用が問題になる場合もあります。内製化しないとどのようなタスクでも納期管理が難しいのは明らかなデメリットでしょう。

印刷の入稿日までに間に合わない、パッケージの発注までに納品が来ないなどといったトラブルが起こる原因になるリスクがあります。納期に余裕を持たせられるかどうかは依頼先を検討する上で重要なポイントです。ただ、短い納期でロゴ作成をしてもらおうとすると、価格が上がってしまうこともあるので注意しましょう。

同人誌や同人ソフトは販売するときに単価を上げにくく、販売数もあまり多くならない傾向があります。製作コストはできるだけ抑えなければならないのが普通です。プロのデザイン会社に短納期で依頼するとロゴ作成の価格はかなり上がってしまうのが問題点になる可能性は十分にあります。

同人誌や同人ソフトのロゴ作成の依頼先を選ぶときのコツとして、長期的に依頼できる相手を探すことがまず挙げられます。同じ同人チームが開発する雑誌や漫画、ゲームやツールなどは共通のイメージを持っているのが一般的です。

一度、依頼先のイラストレーターやデザイナーにイメージをつかんでもらえれば、次回以降のロゴ作成の依頼をするときには話がスムーズに進むでしょう。ロゴのデザインにも一貫性が出るので、同人誌や同人ソフトのブランドイメージを伝えやすくなります。

できる限り同じ人に依頼し続けられるように、最初に誰に頼むのかを慎重に検討するのがおすすめです。

長期的に依頼できる相手を見つけるためのコツとして、デザイン会社ではなくフリーのデザイナーやイラストレーターを探すことが挙げられます。デザイン会社として大手になれば安定して経営を続けていくと考えられるため、長期的な依頼先として適していると考えるかもしれません。

しかし、デザインの業界は人材の流動性が高いことから、次にロゴ作成を依頼したときに担当者がもう在籍していない状況になるリスクがあります。最初に依頼したときに名刺交換をして、次回以降は直接依頼をするという方法もありますが、担当者が転職した時点で連絡が取れなくなるケースもないわけではありません。

最初からフリーランスの人材を探して依頼をすれば、良好な関係が続いている限りは依頼を継続できるでしょう。場合によっては同人チームのメンバーとしてスカウトできる可能性もあります。共感を持ってくれるデザイナーやイラストレーターだった場合には、ロゴ作成だけでなく幅広く製作に関与してもらうのも良い方法です。

同人誌や同人ソフトでロゴ作成を依頼する際にはコストを抑えたいという思いが強くなりがちです。ロゴ作成の単価はディレクションから依頼すると10万円前後になることもありますが、フリーのイラストレーターやデザイナーに依頼すると安ければ1万円程度で済みます。

ただ、個人に依頼するとクオリティが問題になることもあるため、目的をよく考えて依頼先を決めるのが重要です。デザイン会社に依頼すると一定水準以上のクオリティになる可能性が高いのがメリットでしょう。ただ、デザイン会社への依頼ではロゴ製作コストは高くなりがちで、長期依頼が難しくなるリスクもあります。

すぐに依頼先を見つけられる点では個人よりも会社の方が依頼先として優れています。このように多角的な視点でどのような依頼先が適しているかを考察してから選ぶのが大切です。

同人誌や同人ソフトのロゴ作成を外部に依頼する際には長期的に付き合っていける相手を探し出すのが最も重要なポイントです。ロゴ作成にかかるコストを抑えたい、納期に間に合うようにしたいという考えもあって当然ですが、イメージを共有できないと完成度が低くなります。

ブランドイメージを重視していくためにも長く付き合える依頼先を見つけ出しましょう。